1977年、富山県生まれ。2000年に近畿大学文芸学部芸術学科卒業後、2003年には多治見市陶磁意匠研究所で陶芸をさらに学びます。また1年間のフランスでの芸術研修も彼女にとって自分自身を見つめ直す機会となったようで、その後の創作活動にも影響を与えています。彼女の作品は、鋳型に流し込む鋳込み技法を用いた白磁を無釉で焼き上げるもので、造形の美しさと繊細さが特徴です。丁寧に削り出される造形は、植物をモチーフとしたものが多くみられ、柔らかな表情と凛とした佇まいが共存しています。無釉白磁の清らかさは、誰もがその美しさに惹かれ文化的背景を問わず多くの人に受け入れられる価値を持っています。人とのつながりや自然との関わりの大切さを制作の基本とし、多くを望まず丁寧に継続することで成長を遂げているようです。近年では、個人的な創作活動以外にも、京都市立芸術大学准教授として陶芸を志す学生の育成にも取り組んでいます。
Ⓒ YUMEKOUBOU