1947年、長野県に生まれる。2002年に京都市立芸術大学美術学部油画専攻を卒業。大阪を拠点に抽象絵画の制作活動をしている。中島麦の作品は、一般的な絵画の手法である絵筆を使用せず、傾斜させたキャンバスに絵の具を流し込み、その傾きと重力を利用して描いています。色の配色や重なり、バランス、奥行、あらゆるイメージを想像して表現される作品は、意図的でありながらも作家自身の技法が及ばない自然な力に委ねているように思えます。偶然現れた色と形は、必然であったかのように存在します。彼はあらゆるものから自由で、あらゆるものをつなぐメディウム(媒体)でありたいという概念を持っています。2024年には、2メートルを超す大型キャンバスでの制作にチャレンジし、新しい技法や感覚を経験したようです。今までにも多くのコラボレーション企画やイベントにも積極的に参加し、制作活動の幅を広げています。
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