信楽「破れ壺」
壺としての役割を果たさず
形を成さず
自立すらままならない
打ち捨てられても不思議でない
何故だろうか
人はそこに価値を見い出す
敗北者のような「破れ壺」が
魅力的だという
私たちはそこに何を見ているのでしょう
失敗と成功を同じと見る
その偏りのない心を
人は本来持っている
2024年6月、京都アンティークフェア・夢工房ブースにおいて、古谷和也さんの展覧会「破」を開催しました。
たくさんのお客様にご来場いただきました。
ありがとうございました。
信楽で作陶されている古谷さんの「破れ壺」をたくさん展示しました。
今回の展覧会のために制作した作品は、土と炎を扱う彼にとって挑戦的な作業だったようです。不完全でありながら、力強く、そして唯一無二の存在。
信楽の土の美しさや景色はそのままに、空虚な無常の世界を表現しているような奥深い作品が並びました。